生理痛の原因プロスタグランジンとは

生理痛が起きる原因は色々あるのですが、中でも「プロスタグランジン」の影響は大きいと言えるでしょう。 この「プロスタグランジン」はホルモン物質の一つで、全ての人間が持っています。 この物質は人間の身体の血圧を下げる効果や筋肉を収集させる効果、痛みを身体から脳に伝える効果などを持っています 。

ですから、多くの鎮痛剤は、このプロスタグランジンが身体の中に作られるのを抑える事により 脳が身体の痛みを感じにくくなるような効果を身体に与えています。
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このプロスタグランジンは子宮を収縮させ、経血を外に排出させようとする効果を持っていますから、 この物質が必要以上に多く分泌されると生理中に下腹部がズキズキ、またはキリキリ痛くなったり、 血圧が下がって冷えや下痢などの症状が出ることになります。

このプロスタグランジンという物質が生産されるには食品から摂取された脂肪が必要です。 ですので、脂肪の多い食品の摂取を控えることにより、この物質が生産されるのを抑えることが出来ます。

脂肪が多い食品とはチョコレートやケーキなどの洋菓子、またバターや牛乳が多く使われているグラタンやシチュー、菓子パンなどで、 このような食品を生理中や生理前に食べないことにより、ある程度プロスタグランジンの発生を抑えることが出来るのではないかと考えられています。 実際に「生理前や生理中にチョコレートを食べるのを控えたら生理痛が改善された」という例もありますので、試してみる価値のある方法かも知れません。
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生理痛に効く漢方薬 生理痛の症状に効く漢方薬は何種類かあるのですが、 ここでは最も一般的な漢方薬についていくつか説明していきたいと思います。 生理痛に効く漢方薬のまず1つ目は「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)です。

この桂枝茯苓丸は婦人科で処方されることがとても多い漢方薬で、 シナモンや芍薬の根、ボタンの根などが材料となっています。桂枝茯苓丸は子宮の収縮を抑えたり、 血液の循環を良くする効果がありますので、生理中に決まって下腹部が痛くなったり、 頭痛や血行不順で下半身の冷えを感じる人におすすめの漢方薬です。
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次に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方薬も生理痛の女性によく処方されます。 この漢方薬は生理中に貧血やめまい、冷えなどを強く感じる人におすすめで、 生理中の疲労感にも効果があります。 PMS(月経前症候群)には「加味逍遥散」(かみしょうようさん)が良いと言われています。

加味逍遥散は乳房の張りなどにも効果がありますので生理前に乳房が張って痛いという人は試してみると良いでしょう。 なお、自分にどの漢方薬が合うか分からない時は、漢方薬剤師に相談することをおすすめします。 今はインターネッ

トを使って問い合わせることも出来ますので、家の近くに漢方薬局がない人でも気軽に相談することが出来ます。