PMSには漢方薬も効果的

生理前に現れる不調は人によって様々です。

「PMSといえばこの症状」という決まりがないことから、西洋薬の得意とする対症療法での緩和は難しく、そのため婦人科を受診した場合にはまず”低用量ピル”の使用を勧められることが多くなります。 本来は避妊薬なのですが、体内の女性ホルモンの量を一定に保ったり調整する働きがあるため、PMSのようなホルモンバランスの変化が引き金となって現れる症状にも効果が期待できるのです。 ですがピルは欠かさず飲み続けなければいけなかったり、人によっては稀に強い副作用が現れてしまうこともありますから、敷居が高く感じる人も多いでしょう。
Sponsored Link


そこで、PMS症状の治療には漢方薬も視野に入ってきます。

漢方薬はカラダのバランスを整え、自然治癒力を高めることを目的としているため、基本的には薬効が穏やかな分副作用も少ないとされています。

漢方薬は西洋薬のような対症状だけでなく、ひとりひとりの「証(体力量や体質)」にも合わせて処方されるため、同じ症状に対して似た薬効を持つ漢方薬同士であっても、人に合うものはそれぞれ違ってきます。
Sponsored Link


ですので、まずは問診や視診などを受けられる専門の薬局・薬店で、薬剤師や中医学アドバイザーに「証」を見極めてもらうのがお勧めです。

また、漢方薬は婦人科などでも処方して貰えるところがあります。 その場合は「医療用漢方製剤(エキス錠)」として、PMS症状に対して特に代表的な

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)


の3種が処方されることが多いようです。 この場合医師の処方箋があれば漢方薬の代金は保険が適用されますので、かなり安く入手することが可能です。 漢方に詳しい医師がいる場合は医院で相談するのも良いでしょう。
Sponsored Link


特にこの3種は更年期障害にも効果があるため、自身の「証」に合っていれば女性ホルモンと長く付き合っていく上での強力なミカタになってくれるはずです。