月経前に足のだるさが伴う場合

足のだるさには様々な原因があるのですが、生理前にのみ症状が現れるという場合は主に二つの原因が考えられます。
ひとつは足のむくみそのものがだるさを引き起こしている場合。 原因は糖分・塩分の取り過ぎや、足の筋力不足が考えられます。 この場合の症状はだるさのみで、基本的に痛みは伴いません。 特に立ちっぱなしの多い人が抱えやすく、主に太ももからふくらはぎ付近に症状が現れます。
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対処法としては、PMS期は特にむくみやすいため、塩分を控えてカリウムと水分を多めに取るようにします。 さらに入浴や運動で発汗を促し、カラダの余分な水分を排出することで予防と改善を図りましょう。 他にも着圧タイプのハイソックスで足にたまった水分を押し上げたり、ふくらはぎにたまった水分を心臓へ押し流すつもりでマッサージをするのもおすすめです。

そしてもうひとつは足の血行不良が原因によるもの。 血行不良によってもむくみはおこるのですが、この場合はさらに下腹部から足の付け根、股関節付近にチクチクとした痛みが現れることがあります。 原因は体の冷えや運動不足とされていますが、他にも排卵直後に起こる女性ホルモンのバランスの変化によっても引き起こされているのではと考えられています。
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このような場合は卵巣の機能が低下していることが多いので、まずは子宮付近のお腹を温めるようにしましょう。 直接カイロを当ててもいいですし、生姜や根菜などを使った、体を温める食事もおすすめです。 さらに股関節を柔らかくするストレッチや、新陳代謝をよくするリンパマッサージなどで、症状が現れる部位の血行を良くします。 体を締め付けるような服は血流を阻害してしまいますのでなるべく避けましょう。

このような生理前にのみ現れるだるさや足の付け根の痛みは、歩行に支障が出たり我慢できないほどの痛みでない場合はひとまず様子を見てもよいでしょう。
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ただし生理が始まっても痛みが続く場合は骨盤が歪んでいたり、他にも様々な病気が隠れていることが考えられます。 こういった症状を示す病気はヘルニアや変形性股関節症など、放置していると痛みが悪化してしまうものが多いですから、早めに医療機関を受診しましょう。