生理痛を手術で治療する?

「生理痛を手術で治療」と聞いてびっくりするかもしれませんが、痛みの原因は子宮・卵巣の病気のこともあります。 もし病気が隠れていれば、治療法のひとつとして、手術を選択することもあるでしょう。 生理痛の原因になる病気といえば、子宮筋腫や子宮内膜症です。

子宮筋腫は良性の腫瘍で、他の臓器に影響を与えていない場合には特に手術をすることはありません。 しかし、子供の頭ほどの大きさの筋腫が見つかることもあり、摘出手術が必要になります。 大きな筋腫は生理痛だけではなくて、頻尿、腰痛などを引き起こします。 子宮内膜症は、子宮の内膜組織が他の部分にできてしまう病気です。

子宮と同じ様に、生理のたびに剥がれて出血を起こしてしまいます。 腸と子宮が癒着してしまうケースも多く、生理のたびにひどい排便痛をおこします。 手術は必ずしも開腹ではなく、腹腔鏡手術をすることもあります。 開腹手術するよりもほんのわずかな傷で済むので、見た目を気にすることはありません。 しかし、病巣だけの摘出はいずれ再発の恐れもあるので、 妊娠の計画も視野に入れながら、どの摘出するか良く考える必要があります。
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生理日の平均と月経異常

生理の日数は、いったいどのくらいが正常なのでしょうか? 正常範囲とされているのは3日から7日くらいですが、平均的なのは4・5日と言われています。 恐らく、4・5日ぐらいと答える女性も多いでしょう。 その範囲からはみ出してしまうような場合は、やはり月経異常ということになります。

2日ぐらいで終わってしまう生理は羨ましく感じてしまう人もいるかもしれませんが、 短すぎる生理も気を付けなければいけません。 生理が短すぎるのは、卵巣機能が衰えている可能性もあります。

更年期や初潮がきたばかりの人なら問題ありませんが、それ以外の人は婦人科を受診しましょう。 また、8日以上も長く続く生理の場合は、無排卵である可能性があります。 そのような人は、まず基礎体温を測ってみましょう。 もし低温期と高温期の二層にはっきりと分かれていなければ、ほぼ無排卵です。 ストレスによるホルモンバランスの乱れが原因のこともあり、 場合によっては排卵誘発剤などの治療も必要になります。
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生理痛軽減のためのピル服用

生理痛を軽減させる薬は、鎮痛剤だけではありません。 ピルを飲んで、生理痛を和らげるほうほうもあります。 でも、ピルというと避妊薬というイメージがありますが、どうして生理痛に効くのでしょうか? 生理痛のときに服用されるピルは、低用量ピルと呼ばれるものです。

低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンが主成分で、排卵を抑制して妊娠を防ぐ効果があります。 卵巣をお休みさせることができるので、結果的に生理痛を軽減することができます。 また、生理不順に悩む人も、ピルを服用して生理周期を修正していくこともできます。 生理についてのトラブルがあるなら、一度はピルの服用を考えてみましょう。

ただし、低用量ピルの服用は体質によって合わない人もいますし、吐き気などの副作用もあります。 喫煙者は血栓症予防のため禁煙しなくてはならず、色々と制限があるのも事実です。 ネットで購入する方もいますが、正しい使い方をしなければ意味がありませんので婦人科に相談してから処方してもらいましょう。
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不妊症と生理痛

生理痛がひどいからといって、不妊症に直結するわけではありませんが、 生理痛によって不妊の原因も見えてきます。 生理痛だけではなく、生理不順の人は無排卵である可能性もあります。 もし基礎体温をつけて低温期と高温期がはっきり分からなければ、その可能性は高くなります。

一時的なものならいいですが、妊娠を望むのであれば一刻も早く婦人科へ相談する事をお勧めします。 また、激しい生理痛には、子宮内膜症や子宮筋腫などが原因のことも多いです。 まったく妊娠が不可能ではなくても、病巣の位置や大きさによってはかなり困難を強いられます。 再発を絶つのであれば子宮・卵巣の摘出になりますが、妊娠を望むのであれば温存しつつできるだけ患部を取り除くようにします。 しかし、再発度が高いので、早めに妊娠・出産をして治療に専念したいものです。

病巣を取り除くことで、妊娠がしやすくなることもあります。 生理痛は病気じゃ無いからと放っておくのではなく、早めに原因を探して治療することが、将来の為に役立ちます。